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いまは日中戦争と呼ばれることが多いシナ事変。これは日本が始めたものでないことは確かである。東京裁判では日本に戦争を始めた罪をかぶせようと、シナ事変の発端となった蘆溝橋事件を取り上げようとしたが、藪蛇になることがわかってこの問題は途中で取り下げられていることでもそれはうなずける。そして、日本は戦争をやりたくなかった。このことは追々述べるが、これもまた確かである。
日本が戦争を始めたのではない。そして、戦争をやりたくなかった。にもかかわらず、なぜあのような大きな戦争になったのか。
満洲事変では1万足らずの日本軍に25万のシナ軍が蹴散らされてしまった。シナの意気消沈は大きかった。だが、その後に起こった上海事変ではシナ軍は意外に健闘し、日本軍は苦戦を強いられた。シナ軍はそこに活路を見出したらしい。日本軍を戦争に引きずり込み、長期戦に持ち込めば、やれると踏んだようである。
これは私が言っているのではない。満洲事変の調査のために国際連盟から派遣されたリットン調査団が、その報告書の中で述べていることである。
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