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南京戦が行われたのは昭和12年、1937年12月である。今年はいわゆる南京事件の70周年というので、中国は反日キャンペーンに大童である。その最たるものはアメリカやカナダで製作される10本もの南京事件を題材にした映画だろう。これに対して日本は、いまのところ映画は1本だけである。製作の費用を比べれば、日本のそれは20分の1にも及ばない。これでは声高な反日キャンペーンに圧倒されてしまうのではないかと懸念される。
しかし、悲観する必要はない。政治的思惑や感情に流されない、しっかりとした資料、証拠に基づく南京事件研究がなされ、その成果が姿を現しているのだ。最近出版された『再現 南京戦』がそれである。著者は亜細亜大学教授の東中野修道先生である。
東中野修道先生は約20年来、南京問題研究一筋に打ち込まれ、南京学会を設立して会長となり、多くの成果を上げられてきた人である。東中野先生はこれまでに、世界にある南京問題のすべての資料を漁捗している、と断言できる。その膨大な蓄積に基づいて昭和12年12月の南京戦を緻密に辿ったのが、『再現 南京戦』である。そこに記述されているのはすべて確かな資料によるもので、南京事件の決定版と言い切れる著作である。
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